雇用調整助成金は、経済上の理由により、事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が休業や職業訓練に要した費用を助成してもらえる制度です。
自社ですべての費用を負担すると、経営に大きな打撃を与えるため、助成金で支援してもらいます。
魅力的な制度ですが、申請には書類作成が必要であり、実際に受給される金額の計算も複雑です。
今回は、申請を代行したり、サポートしたりしてくれる企業について紹介します。
目次
雇用調整助成金のサポートや代行の選び方
雇用調整助成金の申請代行やサポートは種類が増えてきました。
これらの中から、どのような観点を意識して選べばよいのか解説します。
雇用調整助成金の採択実績
これまでに雇用調整助成金申請して採択されているか、実績を確認しましょう。
一般的に多くの実績がある代行やサポートほど信頼できるためおすすめです。
十分なナレッジが蓄積されていくほど、正確かつスムーズに手続きを進めてもらえます。
逆に、助成金についての理解が乏しい場合、代行を依頼しても採択されないかもしれません。
これまでの申請実績や採択件数の割合などを確認しておきましょう。
対面かオンライン
代行の手続きやサポートを受ける方法が、オンラインが対面であるかは非常に重要です。
どちらにも良い点と悪い点があるため、自分がどのようなサービスを求めるか考えなければなりません。
例えば、移動時間などを減らしたいと考えるならば、オンラインでの代行やサポートに対応している方が良いでしょう。
逆に、対面で質問しながら説明を受けたいならば、事務所を訪問してくれるサービスなどを検討すべきです。
近年はオンラインに対応するサービスが増えていますが、事前に確認しておかなければなりません。
料金体系と金額
手続きを代行したり、サポートしたりしてもらう料金の確認が必要です。
多くの場合、着手金と成功報酬から構成されているため、それぞれの金額を確認しておきましょう。
依頼先によっては、着手金が無料で成功報酬が高く設定されている場合があるため、詳細に目を通しておきます。
また、Webサイトには金額が掲載されておらず、見積もりしてから金額が判明することもあるため注意すべきです。
おすすめの雇用調整助成金サポート(代行)7選
雇用調整助成金の申請サポートや代行を7社ピックアップして紹介します。
F&M Club
F&M Clubは、補助金申請・採択件数で全国トップラスの実績をもつ、エフアンドエムが提供する経営者向けのサブスクサービスです。
累計38,000社以上の中小企業のバックオフィス業務を支援した実績があります。
豊富な補助金申請支援実績などから得た“本当に役立つ”経営ノウハウ、資金繰り改善、補助金や助成金申請のサポートなどが、月額30,000円(税抜)で使い放題です。
自社で使える助成金・補助金・優遇制度が分かる
料
センチュリー行政書士・社労士事務所
センチュリー行政書士・社労士事務所は、行政書士業務と社労士業務の両方に対応した事務所です。代表が両方の資格を有しているため、雇用調整助成金など各種助成金の申請代行を依頼できます。また、行政書士として官公署に提出する書類の作成なども依頼が可能です。事業を営むにあたってこれらの書類を作成することは多々あるため、同じ依頼先にまとめられることは魅力でしょう。
料金
- 着手金:33,000円
- 報酬:助成金受給額の10%
社労士オフィスエルワン
社労士オフィスエルワンは、社会保険労務士・司法書士・行政書士と専門の資格を有する業務を一手に引き受ける事務所です。雇用調整助成金など助成金の申請代行はもちろん、行政書士として書類の作成を依頼したり、司法書士へ登記関連の作業を依頼したりできます。創業支援を実施しているため、資金調達や事業計画の作成にも強く、これらの相談事と助成金の申請代行をセットで相談することも可能です。
料金
- 着手金:基本無料
- 報酬:助成金受給額の15%
社会保険労務士法人 あんしんサポート
社会保険労務士法人 あんしんサポートは東京都にある、人事や総務労務までを一括でサポートする社会保険労務士法人です。日々の給与計算や社会保険手続きをサポートするだけではなく、人事労務の相談や助成金の申請代行にも対応しています。
いくつもの助成金申請に対応していて、雇用調整助成金の申請はもちろん、その他の助成金も依頼が可能です。メジャーなものからマイナーなものまで相談でき、申請できるかどうかを判断してもらえます。また、就業規則の変更や社会保険手続きの代行にも対応しているため、これらと組み合わせて助成金を提案してもらえる点は魅力です。
料金
- 着手金:基本無料
- 報酬:助成金受給額の20%~
ロジック社会保険労務士法人
ロジック社会保険労務士法人は、大阪府にあり企業活動を全般的に支援しています。中でも、助成金の申請支援や手続きの代行に力を入れていて、幅広い助成金の相談が可能です。
また、助成金を提案することに強みを持ち、経営者がこれから着手しようとしている事柄を踏まえて、どのような助成金を利用できる可能性があるか説明してもらえます。そのため、経営者自身が認識していない助成金を含めて、続きの依頼が可能です。雇用調整助成金はもちろん、何かしら助成金が使えないが悩んでいる場合は相談してみると良いでしょう。
料金
- 着手金:55,000~110,000円(税込)
- 報酬:助成金受給額の15~20%、または110,000円(税込)の高い方
社会保険労務士 石原とも子事務所
社会保険労務士 石原とも子事務所は、静岡県静岡市にあり、全国にサービスを提供する事務所です。就業規則の作成や助成金の申請代行、人事制度や賃金制度の設計を得意としています。また、各種保険関連の手続きにも対応した事務所です。
補助金の申請は事例がいくつも掲載されていて、雇用調整助成金についても確認が可能です。サポートの流れなども細かく記載されているため、相談する前に概要を知りたいと考える人に特におすすめといえます。
料金
- 着手金:公式サイトに記載なし
- 報酬:助成金受給額の15%
社労士・行政書士はまぐち総合法務事務所
社労士・行政書士はまぐち総合法務事務所は、企業経営における人材に関連する業務を専門的に扱う事務所です。日々の業務をサポートしてもらうことはもちろん、雇用調整助成金のように各種申請を代行してもらうこともできます。
代行業務の中でも、助成金の申請を得意としており、助成金の受給に向けたシミュレーターを無料で利用することも可能です。雇用調整助成金は、条件や受給額が複雑であるため、まずはイメージを掴めるようになっています。もし手続きの代行を依頼するならば、シミュレーションの後から費用が発生するため、まずは試してみても良いでしょう。
料金
- 着手金:30,000円(顧問契約ありの場合は無料)
- 報酬:助成金受給額の30%(顧問契約ありの場合は15%)
まとめ
雇用調整助成金は自分で書類を準備して申請もできますが、専門的な知識が必要となるため、紹介した代行・サポートを活用するようにしましょう。
今回、紹介した7社を中心として、ポイントを踏まえた依頼先を見つけて選択することが重要です。
最終的にどこへ依頼するか悩んだ際は、月額30,000円(税抜)で各種コンテンツが使い放題のF&M Clubをおすすめします。