再構築補助金の受給が決定し、実際に支給された後は、事業化状況報告が必要です。
補助金は受給して終わりではなく、それらの活用状況とその結果を報告しなければなりません。
しかし、作成する書類が多く、自力による対応は負担になることが大半であるため、報告の申請サポートの活用がおすすめです。申請サポートを提供する7社と依頼時のポイントを解説します。
目次
再構築補助金の事業化状況報告とは
事業再構築補助金に採択されると、事業化状況報告と呼ばれる手続きに対応しなければなりません。
これは補助金を受領した後に、適切に活用できているかどうかを把握するためのチェックです。
補助金の成果が出ているかどうかを事業者から報告してもらい、何かしら不審な点があれば事実確認するなどの対応をします。
実際に補助金を受領した年度の終了後を初回として、その後5年間連続、つまり合計で6回報告しなければなりません。
補助金は受給したら終わりであると思われがちですが、受給したからには状況報告は必須です。
また、報告の内容に問題があると助成金の支給が無効になってしまう可能性があるため注意しなければなりません。
事業化状況報告のサポートを依頼する際のポイント
事業会状況報告は、社内で作成すると負担のかかりやすい作業です。
そのため、外部へサポートを依頼すべきであり、比較する際のポイントを紹介します。
対応している補助金の種類
事業化状況報告は、補助金ごとに対応しなければならず、サポートサービスもどれに対応しているか確認が必要です。
例えば、ものづくり補助金には対応していても、再構築補助金には対応していないかもしれません。
サポートのサービスサイトなどに対応している補助金が記載されているため、種類を確認することがスタートです。
これまでのサポート実績
これまでに事業化状況報告のサポート実績があるかも確認しましょう。
実績報告では10種類程度の種類を作成する必要があり、専門的な知識を必要とするものが多く含まれます。
そのため、これまでに申請実績が多く、ノウハウが詰まっているサポートサービスほど信頼できると考えられます。
逆に実績が少ないサポートを依頼すると、ミスが発生するなどのトラブルになりかねません。
Webサイトの実績だけでなく口コミなども確認し、信頼できるサポート実績のあるところを選びましょう。
サポートの方法
具体的なサポートの方法も確認すべきです。
例えば、対面でのサポートを中心としていることもあれば、オンラインでのサポートに対応していることもあります。
利便性を考えるのであれば、オンラインサポートに対応している企業を選択した方が良いでしょう。
例えばTeamsやZoomで面談しながらサポートしてくれるサポートへ依頼することで、スムーズな対応が期待できます。
現在はオンラインでのサポートに対応していることが増えているため、基本的にはこちらを軸に検討すると良いでしょう。
ただし、オンラインでのサービスが提供されていない場合かつ対面で相談したい場合は、その限りではありません。
サポート料金
それぞれのサポートについて料金を確認しなければなりません。
現状の分析や提出する書類の作成、実際の申請などやるべき作業は多岐に渡ります。
それらの中で、どの部分をいくらでサポートしてもらえるのか確認しましょう。
詳細を確認しないと、想定していたサービスが料金に含まれていなかったということになりかねません。
おすすめの再構築補助金の事業化状況報告サポート7選
再構築補助金の事業化状況報告サポートを依頼できる7社を紹介します。
F&M Club
F&M Clubは、補助金申請・採択件数で全国トップラスの実績をもつ、エフアンドエムが提供する経営者向けのサブスクサービスです。
累計38,000社以上の中小企業のバックオフィス業務を支援した実績があります。
豊富な補助金申請支援実績などから得た“本当に役立つ”経営ノウハウ、資金繰り改善、補助金や助成金申請のサポートなどが、月額30,000円(税抜)で使い放題です。
なお、F&M Clubに加入しているかどうかにかかわらず、再構築補助金の事業化状況報告サポートサービスは提供されています。
補助金が入金されてからの支援となるため、その点は押さえておきましょう。
入金前の支援は事業化報告とは別の作業であるため、サポートを依頼できません。
事業報告の進め方(タイミング)については、決算の2カ月経過頃に資料提供の準備依頼が届きます。
自社で使える助成金・補助金・優遇制度が分かる
料金
月額30,000円(税抜)で使い放題です。追加費用はかかりません。
※別途有料オプションサービスあり。
株式会社High Adoption
株式会社High Adoptionは、ものづくり補助金や事業再構築補助金の採択後サポートに力を入れています。交付申請や実践報告サポートを提供しているため、補助金に採択された後、金額を正式に確定させる手続きを全般的な依頼が可能です。
補助金に採択されても、その後に作業が待っていることを知らず、事務手続きで負担を背負ってしまうことが多々あります。そのような状況で、面倒な作業は概ね任せられるサービスです。さらに、報告作業は5年間連続対応しなければならないため、先を見越した5年間契約にも対応しています。
料金
- 着手金:不要
- 報酬:55,000円(税込)/年
株式会社アクセルパートナーズ
アクセルパートナーズは、補助金や助成金、税制優遇制度の活用といった、企業活動における金銭的な支援制度の申請を得意としています。事業再構築補助金などの申請を得意としていて、80%以上の採択率を誇る安定さが魅力です。中でも事業再構築補助金は経済産業省認定の「経営⾰新等⽀援機関」であり得意としています。
また、申請だけではなく事業化状況報告のサポートにも対応しています。初回の申請から5年後の報告まで幅広く支援してもらえる企業です。
料金
- 着手金:問い合わせ
- 報酬:問い合わせ
株式会社トライズコンサルティング
株式会社トライズコンサルティングは、補助金や助成金の申請サポートに強い企業です。幅広い補助金に対応し、再構築補助金もそれらの中に含まれています。また、2019・2020年度採択率97.0%という高さが特徴です。
補助金の申請が中心ですが、事業化状況報告のサポートを依頼することも可能です。幅広いサポートを提供しているため、気軽に相談してみると良いでしょう。
料金
- 着手金:問い合わせ
- 報酬:問い合わせ
グリー行政書士事務所
グリー行政書士事務所は行政書士として、補助金や許認可のサポートを全面的に提供しています。補助金の申請については、申請作業だけではなく、事業化報告についても対応していることが特徴です。行政書士は、補助金の申請だけをサポートしていることも多くありますが、グリー行政書士事務所ならば幅広く対応してもらえるため安心です。
なお、申請の代行にも対応している行政書士ですが、必ずしも申請を依頼している必要はありません。自身で申請する場合や、他のサポートを利用する場合でも、報告の作成だけを改めて契約できます。
料金
- 着手金:無料
- 報酬:12万円~
シェアビジョン株式会社
シェアビジョン株式会社は補助金支援と経営力向上に力を入れている会社です。その中でも補助金支援を得意としていて、中小企業の経営力を高めるサポートに力を入れています。実際に補助金を申請することはもちろん、どのような補助金があり、どれを活用できるかをコンサルティングしてもらう相談も可能です。
また、補助金の申請を依頼したかどうかにかかわらず、補助金採択後のサポートサービスを利用できます。煩雑な事務作業をサポートしてくれるため、申請や事業化状況報告の策定支援とアドバイスの利用が可能です。なお、これまで1,300件以上の採択実績と事業化状況報告のサポートを担当しており、多くのノウハウを蓄積していると考えられ、安心して任せられる企業といえるでしょう。
料金
- 着手金:問い合わせ
- 報酬:問い合わせ
株式会社アンカーマン
株式会社アンカーマンは酒類業界に強みを持つコンサルティング会社です。専門的なコンサルティングを提供していて、その中で事業再構築補助金のサポートも提案しています。また、採択された後は事業化状況報告が必要となるため、この部分のサポートまで提供していることが特徴です。
コンサルティング会社として得意とする業界に偏りがあるため、対応しているかどうかの確認は必要です。しかし、言い換えるならば、得意としている領域でビジネスを展開する場合、他社よりも多くのノウハウを提供してもらえる可能性があります。内容がマッチしていないと依頼しづらいですが、マッチしている場合は、ぜひとも検討してください。
料金
- 着手金:問い合わせ
- 報酬:問い合わせ
まとめ
再構築補助金を受給した後に、必要な作業である事業化状況報告について解説しました。
必ず対応する必要があり、報告内容に問題があると受給の取りやめなどリスクがあります。
専門家が報告書を作成することが望ましいため、紹介したサポートサービスを活用するようにしましょう。
もし、依頼先に悩んだ場合は、月額30,000円(税抜)で各種コンテンツが使い放題のF&M Clubが特におすすめです。